僕の後輩である宮本君という男の話をさせてほしい。オンラインカジノで50万円を稼いだ男でもある。
オンラインカジノというワード自体ウソくさいし怪しい。しかも50万円という大金を稼いだというのだからあまりにも話ができすぎている。
だが、宮本君の話を聞いて僕は全てを否定する自信がなくなった。その理由はたった一つ。あまりにもリアルだったからだ。
本当に些細な理由からオンラインカジノに登録した宮本君。登録をするとカジノ側から25ドルがもらえる。まずはカジノの楽しさを感じてください、そういったメッセージらしい。
最初のゲームはルーレットを選んだ。赤に入るか、黒に入るか、奇数か偶数か、はたまたピンポイントで0~36のどの数字に入るかを予想するゲームだ。初心者でも分かりやすく、その分当たったときの興奮も実感しやすい。
複数の数字に賭けて、的中率を高められる。
最初は1ドルという小額ベットでプレイしていたようだ。オンラインカジノという未知なるものにお金をかけるというちょっとした怖さがあったからである。一方でスリルを楽しんでいたのも事実。その証拠に「増えたらラッキーだな」という気持ちもあったと言う。
しかしやっぱりそううまくはいかない。思うように当たらないなか手元には、残り7ドルしかなくなった。25ドルあった持ち金が7ドル。何だか寂しいなと思い始めた宮本君はここから反撃に出た。
ルーレットにはクセがある。同じ数字やその付近に入る流れを察知した宮本君はそこに賭け続けた。その結果、持ち金は100ドル近くまでになったと言うのだ。
思っていたより持ち金が増えたからこのくらいあれば十分だ、そのときはそう思ったらしい。ハングリーに攻めるよりも、ある程度勝てればOKだし楽しめればそれでいいというのが宮本君だ。
そしてこの翌日、今度はブラックジャックに挑む。ディーラーよりも21に近ければ勝ちというこちらもシンプルなゲームだ。シンプルななかにも21を越えれば即負け、ディーラーの手札を見ながら駆け引きをするといった奥深いスリルがある。
攻めるか守るかの決断がすべて
ここでもやはり最小額の10ドルから賭けていった。前日の大逆転があったとはいえ、そうそううまくいくことなどないと思ったし、オンラインカジノへの不安感のようなものが残っていたからだ。
だが、それとは裏腹に結果は100ドルの持ち金から300ドルに膨れ上がった。ちょっとした合間や仕事の休憩時間に遊んでいるだけで、これだけの賞金を稼いだのだ。
この調子なら・・・そう感じた宮本君は30ドルまでベット額をあげて勝負に出る。ブラックジャックに強い流れはつきものだ。その大波にのることに成功し持ち金は700ドルに。
さらに数日が経って、ボーナスの条件上プレイできなかったスロットに。はやる気持ちを抑えて、スマホでプレイ開始。もちろん最初は小額でまわす。勢いそのままに大金を手に入れたい、でも失ってゼロに戻るのも嫌だ。相反する想いが宮本君をそうさせたのだろう。
とはいえここでもネガティブな流れを払拭することになる。小額でまわし続けたスロットは700ドルから1000ドル近くをうみだしてくれたのだ。これで一気に強気になった宮本君はベット額をあげる。
しかし、ベット額をあげた途端思うように当たらなくり、持ち金も半分の500ドルに。スロットにはしばしばそういうことがある。そう簡単にはいかないか・・・と落胆を隠せない。
再度小さなベット額で小当たりやリーチが頻繁にでるスロットをプレイすることに。一度やってきた良い流れはいつか必ず去る。その代わり一度去った流れは必ず戻ってくる。
案の定、宮本君は調子を取り戻した。ここを逃さないようにベット額をもう一度あげる。今思えばここが最大の分岐点だっただろう。
スロットをまわしているとボーナスが訪れる。これはいわば「チャンスタイム」のようなものだ。これが始まると大勝の期待値がぐっとあがる。もちろんプレイヤーの興奮もだ。
加えてここで訪れたボーナスはただのボーナスではなかった。さらにボーナスが上積みされたのだ。この時点である程度の勝ちが約束される。あとはどれほどの”勝ち”になり”価値”をあげるかに期待だ。
![]() ボーナス獲得!! | ![]() 当たり連発!! |
予想以上に高い当たりが連発する。最初は興奮状態にあった宮本君も徐々に当たりを連発していく画面をただ追うだけになっていた。
膨らむ期待、奥底から湧き上がってくる興奮。その結果、画面に出たのは一瞬では計算できないような数字だった。しかし、それが大金であることはわかった。
![]() 大当たりが続いた結果・・・ | ![]() 日本円にして50万円獲得 |
結果として宮本君が手にしたのは日本円にして50万円。しかもカジノ側からプレゼントされた25ドル(2500円)が元手だから事実上の支出はゼロだ。
実はこの大当たりのあと、勝った50万円をさらに増やそうとふと考えたらしい。でもそうしなかった。負けだしたらずるずるいくと思ったからだ。ならば生活にあてようとその50万があるうちに手元に引き出したと言う。
ここまで話した宮本君の顔は勝利の喜びに満足気な表情だった。誰にも言わず自分のなかだけに留めておくよりも、勝利の喜びは共有して初めて実感に至る。
宮本君いわく、そういうことらしい。
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